フラットな関係だからこそ必要なこと

昨日は、NPO法人さんにオンラインにて研修をさせて頂きました。

お互いの距離が自然と縮まるコミュニケーションゲーム『ほめゲー』を前半に行いました。

私は、普段ゲームのリードを担当しており、

企業での研修と、

NPO法人の研修の明らかなゲームでの雰囲気の違いを予想はしていたのですが、

私の予想以上に違いました。



企業は、基本的に毎日顔は合わせていますが、

業務進捗に関する会話がほとんどなので、パーソナルな関わりがコロナになり更に減っている状況です。


一方、今回ご依頼をいただいたNPO法人様は、

普段の仕事とは別に自らが、その発起人の理念や思いに賛同して集まっているので、

決まった仕事をするのではなく、

思いを交換しながら、やり方自体も模索する交流が企業よりもはるかに多いのです。


それによって、

関係性がとてもフラットですし、企業雰囲気に比べるとざっくばらんな交流がスタンダードになっています。


一見、フラットでざっくばらんに意見交換できることは良いことのように

思いやすいのですが、

だからこそよりコミュニケーションが持っている本質的課題が露呈しますし、

その課題を見ないままプロジェクトを進めることは出来ない葛藤や、迷い、涙があるのです。




今回、講座の最後でNPO法人代表の方が、

このコミュニケーション課題からくる、

この1年のチームとしてどう舵取りしていくかの葛藤を率直にありのまま皆様に向けて話された際には、

リーダーとして構成員一人ひとりの意見を深く理解したい愛情と同時に、

それをどうまとめていくのか道がなかなか見えない中で苦悩を抱えてきた感情を聞かせていただき、

私の心の奥にまでその感情が伝わってくるほどでした。




だからこそ、

講座の後半ではゲームを通して参加者自身のそれぞれの気づきを元にして、

コミュニケーションとはそもそもどんな機能があるのか?!をお話し、

その機能があるからこそ、

チームでプロジェクトを継続的に進めて行く際に一番大切で、

チームの構成員お一人おひとりのこころに留めていただきたいことを丁寧にお話させていただきました。


シンプルにお話しすると、

コミュニケーションによって私たちは、相手に伝えたり伝わったりする機能を期待しがちですが、

じつはそれ以上にズレる機能を持っているのです。


これは誰のせいでもない、

脳の仕組みの話なのです。

脳の初期設定として、

その人オリジナルの過去の経験と繋げた今ここを認識しています。

当たり前のように使っている日本語の単語一個でさえ、

その人の過去の経験からくるイメージとひも付いているので全く同じ単語のイメージを持っている人はいないのです。



例えば、NPO法人の場合には善意が集まって意思決定しますが、

その善意が皆違うのです。

善意、言い換えると『愛情を向ける』とはどんな行動なのか?の基準が一人ひとりちがうのです。

そしてその善意が現場では衝突を生み出す種になってしまうのです。



このコミュニケーションが持つ本質的課題『コミュニケーションはズレる機能があること』

なぜなら、

脳の機能の初期設定によって私たちは誰一人漏れることなく

過去の経験と繋がった自分オリジナルのVRヘッドセットをつけているからです。

①まず知識として知ること

②現場で活用できるくらいに腑に落としていくことを通して、自分のVRヘッドセットの傾向がわかるようになったり、相手の傾向が見えていきます。

意外と自分のヘッドセットは、

本人の人生ではそれしか認識してきていないので心の奥底からこれは当たり前でしょ!思っており、

その当たり前さえ自分のVRヘッドセットだとわかった時にようやく、

人と疎通する小さな扉・隙間が開きます。




2人以上のチームとして動く際には、

まず何をするにしても、

ます優先事項第1位として取り組む必要があるのがこの共通認識です。

このポイントを共通認識とり、現場まで落とし込む必要性は

これから先加速していくわたしは予想しています。




ありがとうございました。






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