SDG’sとは、2030年までの国際目標です。
持続可能な世界を実現するための17のゴールと169のターゲットから構成されていて、
地球上の誰1人として取り残さないことを誓っています。
先日、SDG’sの世界を成すためにはどうしたらいいのか体験する
カードゲームに参加してきました。
経済と環境と社会の3つの面がバランスよく成長していくことをゴールにして、
今の社会にあることが、
ゲームの中に織り込まれている面白いゲームです。
ゲームをリードしていただいた方のコメントが印象的でした。
『今の社会からSDG’sの社会になるには、
侍の時代から今の時代に変化したような大きな変化が必要だと言われているんです』
私は、普段AI時代に必要な教育を提案させていただいています。
その視点から見て本当にそうだなと、強く納得しました。
侍の時代から今の時代へと大きな変化ができた背景には、
人間のモチベーションの変化がありました。
侍の時代は殿を中心としたお家全体のために、考え行動することが当たり前の世界。
ヨーロッパだと、王様を中心軸にして考えることが当たり前の世界。
そこから、
この世界を認識する仕方が変化したことによって、
産業革命が起き、
個人主義と資本主義の今の社会に移行したのです。
この社会は、
『誰もが王様のように生きるチャンスがあるから、
まずあなたがお金を稼いで幸せになってね』
のメッセージが根底に流れています。
個人の頑張りにモチベーションをかけているし、
個人の能力や努力・責任を強調してきました。
それによって、
技術がどんどん発展してたくさんの恩恵も受けているけれど、
同時に個人を基準に考えるので、
調和が取れなくて、
新しい課題を生み出しているのです。
経済活動にいいことが、
必ずしも環境にいいわけではないことがそのわかりやすい例です。
さらに個人にフォーカスすると、
助けを求めにくい状況になっています。
その矛盾が大きくなり無視できない状態となり、
今SDG’sが生まれています。
だから今、
個人主義のモチベーションを超えて、
持続可能な成長と循環を生み出すことのできる
人間のモチベーションが必要なことがよく見えてきます。
それはAI時代に必要な人間の変化とも綺麗につながる変化の方向性なのです。
個人と全体の両方を生かせる
『共同体』へと移行できるのか?の課題を私たちは持っているのです。
共同体へと移行するために必要な変化を何度かに分けて、
これから書いてみたいと思います。
今日もお読みいただきありがとうございました。